ゆるふわ庵

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10日間で修了考査に合格した勉強法

ずいぶん長い間放置してました。最後に会計士の勉強法記事を書いてから3年以上も経ってました。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」という諺がありますが、

3年経つと世界はすっかり様変わりしていますね。

パックス・アメリカーナを終わらせると言われた大統領が生まれたり、

チューリップバブルや南海バブルを超える最強のバブル、ビットコインが一世を風靡したり、

他にもまあ数えるとキリがないくらい色んなことが起こりました。

ただの一般人Aに過ぎない僕はそんな大きな地殻変動の裏でひっそりと社会の荒波に揉まれ、

途中補習所を1年休所したりメンタルぶっ壊れたりしつつも、なんとか修了考査にまでこぎつけることができました。

 

多分この記事を読むような方は今年に修了考査の受験資格を満たして、

さあどうやって勉強しようかと情報収集している最中かと思います。

そういった人の参考に少しでもなれたらいいなと思って、試験が終わった翌日の今、こうしてキーボードをぽちぽち叩いている次第です。

受けた直後の生の感想ですが、「二度とこんな試験受けたくねえ」でしたw

論文試験の時も同じようなことを思いましたが、それを上回るしんどさでしたね。

1回の試験で3時間の論述、さらに帰宅してからの各種科目の詰め込み・・・ヤマ当てが外れた時の絶望感。難易度高いにも関わらず、落ちると監査法人の昇格は厳しくなりますし・・・。

精神的にも量的にも、まさに”試験”に相応しい関門でした。

 

修了考査は次の科目から構成されています。

・会計実務

・監査実務

・税務実務

・経営実務

公認会計士法規及び職業倫理

 

受験者層は大多数が監査法人勤務のスタッフで、他には事業会社に勤めている二次試験合格者や、あとは過年度受験生といった形です。監査法人勤務者の場合、大抵は修了考査に備えて1−2週間の”試験休暇”が付与されます。

周囲を見渡すと皆堅実なスタイルを取っていて、9−10月頃から着実に準備を進めていく人が多い印象です。中には1年前の時点から講座を申し込んで勉強を始める人もいるそうですが。

ただ一方で、コツコツ勉強するモチベが湧かずに、試験開始2週間前になってから慌てて勉強を始める層も一定数います。僕がその層になりますね。腰を上げたのが10日前で、1日の勉強時間は3−5時間ほどでした。残りの時間は何してたかというと・・・同じ職場の人に見つかったら白い目で見られそうなのでここでは言及を控えておきます。

 

概略ですが、とにかく範囲が広い上に難易度も決して易しくない試験なので、短い時間で科目ごとに戦略を立てる必要があります。後述しますが、その中でも税務実務は修了考査の花形なのでリソースを重点的に割くべきですね(とはいえ満遍なく科目の論点を押さえておくのも必須です)。予備校のテキストや答練を使って効果的に勉強するのがいいでしょう。僕はTACにしましたが、講義は時間に余裕があるなら聞いてもいいかな、くらいの感じでした。会計学の講義は面白いのでオススメです。ただ、一番皆が気にしているはずの税務実務の講義はあまりにも授業が下手すぎて、聞くだけ無駄でしたね。税務実務はテキストと答練使って頑張って独学で頑張りましょう。

 

では、科目ごとに傾向と僕がやったことを列挙していきます。

・会計実務

計算:答練の問題だけ押さえる。事業分離は解き方が思い出せなかったので、短答時代のテキストを持ち出して復習しました。

理論:答練の問題だけ押さえる。

会計実務は答練を周回しているだけでした。TACのテキストはあまり役に立ちませんでしたね。よく「修了考査は答練だけ回しておけば大丈夫」と言われますが、実際に会計実務・監査実務・経営はそれで問題ないと思います。

計算は平易な問題しか出題されません。範囲こそ広いですが、例えば「事業分離において、対価が株式と現金の場合」といったような踏み込んだところまではまず出ないですね。出ても皆解けないので差がつかないというのもあります。

理論も基本的には答練に沿った内容しか聞かれないです。外れていたとしても、受験生時代の知識を捻ったらある程度は書けるかな、って難易度なので何かしら埋めることはできると思います。これは会計実務に限らず修了考査全般に言えることですが、空欄で出すのが一番マズいので、たとえわからなくても何かしら書くようにしましょう。たまにIFRSとかも出たりしますが(というか今年も出ましたが)、まあどうせ皆できないので埋没ですね。来年以降は収益認識基準がホットな論点になってくるかもしれません。

 

・監査実務

理論:答練の問題だけ押さえる。

監査実務はやはりというべきか、実際に監査法人で監査業務を行っている人にガン有利です。特に具体的な手続きを聞かれた場合とか、事業会社に進んだ人からすると「は???????」ってなると思います。まあでも、答練で出題されてるような、監査基準報告書の要求事項を書くだけでも合格ラインには載ると思うので、監査実務もひたすら答練通読するだけで大丈夫だと思います。ただ、流して読んでるだけでは実際に記述できなかったりするので、キーワードは暗記していくべきかなと。

確実に押さえておかないといけないのは実査・立会・確認で、あとは不正リスク、会計上の見積、後発事象、グループ監査(全社統制の内部統制評価手続)、監査役とのコミュニケーション、継続企業に関する重要な不確実性などなど・・・。「この論点はこれがポイントだったよな」と頭に浮かぶようになるまで読み込めるとベストです。

 

・税務実務

計算:テキストと答練

理論:テキストと答練

修了考査は各科目ごとに60%が合格ラインと定められていて、傾斜は考慮されるものの40%を下回ると足切りラインになります。通常、もっとも足切りになって落ちるリスクが高いのはこの税務実務です。次点で「法規及び職業倫理」も足切りリスクを孕んでますが、税務実務がダントツです。

先輩に「答練だけやっとけばいいよ」と言われて、素直に予備校の答練を広げた人は絶望するかもしれません。僕は絶望しました。なんせ税務実務の答練は細かい論点まで網羅的に含まれていて、論文の時の知識が抜けてる状態で取り組むのは拷問にも等しいので・・・。計算についてはまず一度テキストに立ち戻って、基本的な考え方を復習するのがいいでしょう。

税務実務の範囲は

法人税

消費税

所得税

事業税

連結納税

組織再編税制

相続税

国際課税

地方税

と多岐に渡りますが、「法人税」「消費税」を仕上げて、あとはどこにヤマを張るか・・・といった形になると思います。TACだと連結納税・組織再編税制。大原なら相続税って感じでしょうか。僕の場合あまりにも時間がなかったので、当初は法人税と消費税以外は全部切るつもりでした。でも流石にヤバいと思い直して、前日に連結納税と相続税のさわりだけやりました。本番はヤマが当たったので何とかなりましたが、組織再編と相続税までテキストベースでやっておくのが吉です。国際課税と地方税は出ても皆解けませんw

なので、

法人税

消費税○

所得税

事業税△

連結納税△

組織再編税制△

相続税

国際課税×

地方税×

こんな感じでやるのがいいかな。

 

・経営実務

計算&理論:答練の問題だけ押さえる

経営実務に至ってはテキストを一切開くことすらしていなかったんですが、実際あまり役に立たなかったと思います。経営実務は前半と後半の問題で分野がだいぶ分かれていて、これまでの傾向を踏襲すると

前半ー財務分析+理論

後半ーITに関する対応

といった形になります。財務分析に用いられる指標は答練で網羅的に出ていますし、ITに関する対応についても、答練の解答解説を通読するだけで体系的に知識を得ることができます。

前半分野で財務分析の次に出題される理論ですが、これはもうやりたい放題の問題を出してくるので、論文の時の経営学の知識を思い起こして、気合いで解くくらいしかないかなと思います・・・。

財務分析は皆がとってくる箇所ですが、時折四捨五入を間違えたり、要求されている計算式を読み違えて足切りになる人がいると聞いてます。 もっとも、そこさえ気をつければ特に怖い科目ではないです。

 

・法規及び職業倫理

理論:答練の問題+倫理規則を通読する

答練でも倫理規則の大部分を賄えますが、実際に倫理規則は通読しておくべきです。実際に僕の年も、倫理規則を通読していないと答えられないような問題が出ました。事例を出した上で、「この事例において、どのような基本原則の順守が阻害されていると考えられますか?」「どのような基本原則の順守を阻害する要因が発生していますか?」といった問題が出ますが、これを正しく答えられないと足切りのリスクがかなり高まります。なので職業倫理だけはきちっと押さえておきましょう。公認会計士法に関する問題も出たりしますが、答練以外の問題は埋没ですね。公認会計士法はひたすら答練でいいと思います。

 

 

大体こんな感じでしょうか。難易度こそそれなりですが、「数ヶ月前から講義を全て受講して、テキストも全部読んで、そして答練をきっちり解く」なんてことまではしなくても、答練を参考書のように使って、一部はテキストや法規集に立ち戻るだけで十分合格は狙えると思います。大事なのは、何もわからない状況で「とりあえず答練を解いてみる」ことではなく、「答練を読み込む」ことです。それと、繰り返しになりますが分からない問題でも何かしら書いてみること。受験生の方は諦めず最後まで走り抜けてください。合格報告お待ちしてます!

 

 

 

 

 

トータル12時間の勉強でITパスポートに合格した方法

勉強期間は5日間、

合計の勉強時間は12時間でITパスポート受かったので、

合格した勉強方法載せておきます。

 

といっても、

 

会計士試験とか

 

simplecpa.hatenablog.com

 

 

TOEIC800点

 

simplecpa.hatenablog.com

 

 

に比べれば、正直カスみたいな試験なので、そんなに書くこともないんですけどね。

やったことと言えば、テキストを読み込んで過去問解いただけなので。

 

まず、TACから出てるテキスト

 

イッキ! にわかる ITパスポート テキスト&問題演習 平成27年度

イッキ! にわかる ITパスポート テキスト&問題演習 平成27年度

 

 

これを3~4時間くらいかけてじっくり1周します。

1周目なのでどうしても時間はかかります。仕方ないですね。

 

これが終ったら次は2時間ほどかけて2周目をこなします。

1周目よりも短時間で読めるはずです。

 

それも終わったら3周目に入ります。

これも2時間ほどで読めるんじゃないかと思います。

 

つまり何が言いたいかというと、このテキストさえやっておけば合格点取れるということです。

ここまで、テキスト3周するのに10時間弱くらいですかね。

 

テキストをきっちり3周したら、いよいよ過去問を解きます。

まあ多分合格点超えてると思います。これで大体12時間。

後は本番を迎えるだけ。

試験本番に緊張しまくって実力発揮できない体質でもない限りは受かるでしょう。

 

ただ、一応補足しておくと、

ITパスポートの後半には予備知識の全く必要ない、

その場の思考力が問われる問題が出てきます。

しかも割と面倒くさい問題が出てきます。

その場の思考力を問われる以上、当然テキストで対策できるものでもないので、

これに関しては各自の閃きというか発想というか、そういうの使って頑張ってください。

まあ余程考えるのが苦手というわけでもない限り、時間さえかければ解けると思います

 

こんな感じで。参考になれば幸いです

 

 

 

 

 

 

 

公認会計士試験の勉強法【論文編】

前回と同じく、まず時期別にどんなことしてたかを先に書いて、

後ろに各科目のまとめ的なものを載せています。

 

写真は直前模試と本試験の成績です

 

埋め込み画像への固定リンク

 

 

 

 

 

埋め込み画像への固定リンク

 

これ見比べてもらえば分かると思うんですけど、

僕は本試験、監査・企業・経営の3科目でコケましたww

なのでこの3科目の勉強法に関しては参考にならないかもしれません。

僕としては上手くやったつもりなんですけどね……。

まあ今回も「これだけやれば受かるよ」的なことを主眼に置いて書いていきたいと思ってます。

 

 

 

12月
試験に受かると、何故か素行が良くなる…みたいな経験をしたことがある人なら分かると思うんだけど、
まあボーダーは超えてるだろうということでかなり素行が良かった時期。
12月で受かった組は、基本的に1月中旬までは租税法と経営学のビデオ講義に費やせばよかったので、
ビデオ講義消化しつつ出された課題を真面目にこなしてた。

1月~ 基礎+応用
論文の基礎答練が始まる。
理論は毎回、範囲指定された分野を愚直に丸暗記しようと頑張ってた。
ただ、後でまとめのときに言うけど、丸暗記はワーキングメモリ増やしたいならともかくとして、効率のいい勉強法とはいえないかな。
論旨を理解してキーワードを覚えたらそれで十分だし、
そっちの方が多分本試験でもいい点数出せると思います。

しかしそんなことは露知らず、僕は馬鹿の一つ覚えみたいに丸暗記を続けてた。
だから基礎答練はそこそこ良い成績出せてたんだけど、
応用期に入ってから一気に成績が落ち込むことになる。
この時期は勉強にダレてたのもあって、2週間完全に勉強放棄して遊戯王ずっと触ったり、あるいは『ゴルギアス』や『ソクラテスの弁明』みたいな、会計と無縁の本に手を出してたりしてた。

自己啓発とか勉強法の本を読み漁ってたのもこの時期だった気がする。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』『1分間勉強法』『どんな本でも大量に読める速読の本』『E判定からの限界突破勉強法』『仕事と勉強を両立させる時間術』『いつやるか?今でしょ!』『今やる人になる40の習慣』『頭がよくなる思考術』『思考は現実化する』……

今本棚にある分でざっとこれだけ。後は立ち読みもしてたからもっと読んでたかな。苫米地英人のも読んでたし。
でも、上記の本は『思考は現実化する』を除いて全部読む価値ないです。
『思考は現実化する』だけは余裕ある人は読めばいいと思う。でもぶ厚いから覚悟しといた方がいいかも。
あー後、勉強期間中は読んでなかったんだけど『いかにして問題を解くか』もオススメです。通称いか問。これの最初の見開き2ページだけを毎朝読んでおけば、それだけで成績が伸びる……かもしれない。

僕は単純だからこれの『あなたも今までの10倍速く本が読める』『1分間勉強法』に書いてあったフォトリーディングを真に受けて実践してた。今思い返してみるとバカバカしさの極みだな。ミトコンドリアかよ。真似しなくていいです。


直前期(この辺記憶が曖昧なので具体的な月は省きます)
大原は直前期になると「直前論文答練」と「直前ステップ答練」の2種類が始まる。
ただこの時期にはもう、管理と租税はなんとかなるかなと思ってたので、どっちも直前答練はサボってました。
この時期の勉強時間は大原除くと1日2時間とかかな。
1日1回感謝の全範囲フォトリーディングとかいって未だにフォトリーディング続けてました。
欲張ってフォトリーディングなんかに手を出さないで、真面目に勉強していれば本試験の順位もっと良かったのではないかと思うと慚愧の念に堪えない……。




財務
計算:ステップの解き直し2周すればおkです。でも時間置いてる内に忘れてきたなと思ったら、その度に周回しておきましょう。

理論:まずテキストの内「法令基準集に載ってないところ」を全部チェックつけましょう。あるいはそこだけ切り取って小冊子にしてもいいレベル。そしたら後はそれをひたすら読むだけです。暗記しないとーなんて強迫観念に囚われる必要はないです。まあそっちの方が確実なのは間違いないですけど、理解さえしておけば書けると思いますし。


管理
計算:短答編の時も言った気がするけど、教科書2周したらグングン計算力つきました。正直これだけで十分だと思ったので、自慢することじゃないですが直前答練はたっぷり8回分サボりました

理論:部門別配賦・個別原価計算・総合原価計算・標準原価計算・原価企画・ABC・直接原価計算の理論をそれぞれキーワードだけ拾っておきました。こればっかりは暗記したなあ。まあ一つ一つは短いし頑張ってなんとかしましょう


監査
最初は問題集を暗記しようとしてました。
答練こなす内にテキスト役に立たねーなーと思うようになったので。
で、答練が重なっていく内に、いつの間にか答練をテキスト代わりにするようになってました。

監査に関してはそこそこの成績取れてたし、勉強法とかまあいいやってなってるところがあったんですが……思ったのは、監査って現代文の要素が結構濃いなあと。
もちろん用語や文法は監査論の形式に沿わないといけないんですけど、
問題文を読んで、問われていることを十分に理解しないといけないって点で現代文的ですね。結構センスが問われるところでもあるので、答案構成力も含め日々の答練で養いましょう。大事なのは問いにきちんと答えることです。


企業
問題集の重要度AとBの箇所を繰り返し読んで理解してました。C論点は出たら交通事故だと思って完全に捨てました(まあAとBだけでも結構多いんですけど)。出なかったので結果オーライ。これも答案構成力を日々の答練で養っていきましょう。企業法に関しては答案構成がある程度定式化されてる面があるので、その定式について予め講師に聞いておくのも手だと思います。


租税
計算:テキストを周回してステップを解く。租税の計算は多くの人が基礎的なところまでしかカバー出来てないし、その基礎的なところですらポロポロ落としていく人が多いです。だからひたすら基礎論点の理解に努めましょう。「余力のある人は~」的な分野は完全に切って大丈夫です。

理論:理論テキストとか配られたんですけど講義受けてから一切開いてないです。僕の租税の理論勉強は答練の理論を確認するだけで終わってました。実際それで十分だと思います


経営学
計算:ぶ厚い問題集が配られて戦々恐々としてたんですが、計算自体はそこまで難しいものじゃないですし割とアッサリ読めました。僕は経営学の計算問題集を読み物として活用してました。これも2~3周したら十分なくらい計算力つくはず

理論:経営学の理論って、博打の要素が強いと言われる本試験の中でも結構上位に位置する地雷なんですよね。だからこれも広く浅くの勉強が一番でしょう。何度も言ってるけどテキストの文章は理解に留めて、キーワードだけ暗記するようにすればかなりの労力を低減できるんじゃないかと思う。

 


本試験前日の過ごし方とかはまた気が向いたときに更新しておきます。
もしくはツイッターで聞いてください。


梶井基次郎『檸檬』について

 

梶井基次郎 檸檬

 

『檸檬』を読んで、多分こうなってるんだろうなあと思ったことをまとめました。

評論というより、この小説がどれだけ巧みに構成されてるかについて語ってます。

 

 

 

大まかなあらすじ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後で小林秀雄の『檸檬』評を見てみると「小児の戯れのように生き生きとした諧謔」とあった

 

この指摘がビードロへの言及だということが言うまでもないだろう

 

ただ、小林秀雄でも花火に関する話はしていなかった

 

指摘するまでもないと思ったのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公認会計士試験の勉強法【短答編】

ここでは僕が会計士受験生時代、短答式試験の勉強に関してやったことを書いていきます。

最初に本試験の成績を載せておく
財務会計:152
管理会計:87
企業法:67
監査論:76
計76.4%

とまあ、可もなく不可もなくって感じの成績だ。
だからここで書く事は「ぶっちぎりで合格したい」って人には余り参考にならないだろう。
基本的にサボり癖との戦いだったからね。
「トップになるためには~」よりも「これだけやれば受かるよ」ってことに主眼を置きたいと思う。
どれだけ勉強すればいいのか検討もつかなくて困ってる人のメルクマールになれたら嬉しい。
あ、でもこれで失敗しても責任は取れません。あらかじめご了承ください。

なお、具体的な内容を個別に紹介するというよりは、
勉強している中で僕がどう思い、そして何をしたかについて書いていきたい。
僕がやってきたことをなぞってくれた方が、より深く勉強法の理解に結びつくのではないかと思うからだ。
勿論そんなのは興味ないって人もいるだろう。
一応下の方に各科目のまとめみたいなものを簡潔に載せておいたから、
そういう人はそこだけ一読してくれればと思う。


2012年4月~2013年1月末(会計士を目指すまで)
※動機についてだらだら書いています。興味ない人は飛ばしてください

僕は大学デビューに失敗した根暗で無能な大学生だった。
商学部だったが簿記3級にすら合格できず、
必修だった会計学を試験ごとサボタージュ
大学に入るということは4年間遊び呆けられるということ。
そう信じてサークルや部活にも所属しておらず、怠惰な日々を過ごしてた。
夏休みにベッドの上でダラダラしてた時間はコアラと競いあえる自信がある。
秋になって余りにも暇だったのでせめてバイトしようと一発奮起するも、
面接でことごとく落とされるという有様。
どうしようもなく行き詰まっていたら今度は高熱に侵された。踏んだり蹴ったりだ。

人間、40度を超えるとどうも死の影が脳裏にちらつくらしくて、
いやまあロクでもない人生だったしこれで終わってもいいかと思いながら
自分が死んだあとのことについてなんとなく考えてた。
すると、月並みな発言だけど死ぬのが怖くなったんだよね。

(今死んだら、まあ5~6人くらいは本気で悲しんでくれるかな。30人くらいは葬式にきてくれるかもしれない。
でも、しばらく経ったら、僕は存在ごと忘れ去られてしまうんだよな。
……あれ?それって怖くね?)

単に死ぬこと自体は恐ろしくなかったんだけど、存在が忘れ去られる
ということが発狂しそうなくらい恐ろしかった。
せめて死ぬ前に何か残していきたいなと思った。
でも、僕には文才がない。絵も音楽も凡才以下だと自負している。
運動神経なんて体格からして論外だ。
こんな僕が一体何を残せるんだろうか。
そこまで考えて、勉強しかないと直感で分かった。
勉強して賢くなって、周囲に影響力を与えるくらいにまで大きくなれば
それは何かを残したと言っていいんじゃないだろうかと、そう思ったのだ。

熱が引いた翌日、早速図書館に突撃して哲学や言語・思想関連の本を借りて読むことにした。
勉強・賢いといえば哲学ってイメージが強かったからね。
でも一瞬で挫折した。なんだよあれ意味分からなすぎだろ。
あれで一生食っていくのは僕には無理だ。速攻で諦めました。
哲学に親しむというのは昔からの憧れだったんだけど、憧れは憧れのままで終わることになった。
でも、それなら何の勉強をすればいいのだろうか。
今所属しているのは商学部で、その中で一番ステータスが高い試験といえば公認会計士だが……。
簿記3級にも受からなかった僕が会計士試験?
もし合格とかしたらそれはそれでウケるな。一辺挑戦してみるか。
こうして僕は会計士試験を受けることになった。


2013年2月(授業が始まるまで)
会計士試験について調べてみたところ、以下のことが分かった。

①専門学校に通わないといけないこと(独学は無謀)
②少なくとも1年半は勉強しないといけないだろうこと(ひたすら4択を選ぶ短答試験と、実際に論述する論文試験の2つの試験に通らないといけない)
③予備校の授業が始まるまでに簿記2級レベルの知識は持っておく必要があること
④予備校のスケジュールがレクチャー期⇒答練期⇒直前期から構成されていること
※レクチャー期:通常の講義で範囲をこなす時期
※答練期:簡易版の模試をひたすら解く時期

大学と専門学校でダブルスクールになる以上、バイトして学費稼ぐのは無理だと判断した僕は
即効で親にゲザった。金出してくれ。会計士試験受けます僕は本気です。
親は快く了承してくれた。今まで相当ぐーたらしてたから、奮起したのが嬉しかったのかもしれない。
ありがたいことです。まあ拒否されても奨学金で賄うつもりだったけど。
バイトしながら会計士は相当厳しいものがあると今でも確信してる。

会計士試験の専門学校といえば大原・TAC・LECが有名どころ。
大原だけ学校法人なので、授業料も他より安いかなという下心を持ちつつ予備校は大原を選んだ。
後で分かったことだけど、学費自体はどこもそんなに変わらないみたい。
授業は2月下旬から。それまでに簿記2級レベルの知識を持っていなければ
話にならないそうなので、ついでに3週間で簿記2級を取れるかどうかを自分への試金石にすることにした。
これで受からないなら会計士なんてまず無理だろうし、撤退するかと。

この時期に僕が試してた勉強法は2つある。【タイマー勉強法】と【手帳管理】だ

【タイマー勉強法】
かなりオーソドックスな勉強法だろう。
タイマーで時間を区切り、30~40分ごとに細かい休憩を入れながら勉強するというもの。
正直、1日当たりの勉強時間でいえばこれを採用していたこの時期が一番勉強できていたと思う(効率はさておき)。
1日7時間くらいはできてたかな。
それでも少ない?元々集中力無いんじゃボケ。
休憩のたびにストレッチで血行をほぐせば、常にリフレッシュして勉強できるのが良い。

【手帳管理(Todoリスト)】
こっちもかなりオーソドックス。
勉強を始める前に手帳に目標を書き込み、それに沿って勉強し、
勉強時間と達成したタスクを記録する。
作業内容を視化できるのが良かった。
自分がどこまで出来るのか、どのタイミングでサボりたいと思うのか。
それを把握してコントロールできるようになれば勉強の効率は飛躍的に上昇する。
自分が今何をしているか即座に分かるから、
闇雲な勉強も防げるし

コツコツと勉強できる人がこの勉強法を採用すれば、間違いなく大きな成果が得られるはず。
実際、3週間で簿記2級は取ることができた。
でも一方で、コツコツと勉強できない人からすればこれって諸刃の剣なんだよね。
僕もそうだったんだけど、コツコツと勉強できない人(長いので以下クソ野郎と呼ぶ)が
この勉強法を採用するということは、つまり【自分がサボったことすら可視化されてしまう】ってことだから。
クソ野郎が勉強をサボるのはもう習性みたいなものだからどうしようもなくて(クソ野郎はサボるからこそクソ野郎足りうるのだ)、
でも一度サボるとその日の手帳は白紙になってしまう。
白紙の手帳を見ると焦るんだよね。
漠然と立てていた週単位での見通しが崩れてしまう。
焦って、遅れを取り戻そうとついタスクを増やしてしまう。
すると勉強がキツくなる。場合によっては目標を設定しただけでやる気を無くしてしまう。サボる。タスク増やす。以下ループ。


2013年3~7月(レクチャー期)
レクチャー期が始まる。
答練期が始まるまでに、とにかく全ての範囲を一通り終わらせるというのはどこの予備校でもやってることだと思う。
4月からは大学も始まり、大学と専門学校のダブルスクールがいよいよ本格的に。
大学の講義すらロクに出てなかった身なので、どちらもこなすというのは結構キツかった。
1日1日ならまあ過ごせるんだけど、これが毎日続くとどこかでプッツンするんだよね。
バイトしながら専門学校が厳しいって言ったのはそれが主な理由。
この時期は基本的にレクチャー+出された課題をこなす、の繰り返し。
常に新しい知識が入ってくるので結構スムーズに勉強できてたと思う。

レクチャーを受ける上でかなり有効だと個人的に思ったのが
【ド真ん中、一番前の席】で受けることだ。
教師に一番近い席になるためまず別のことは考えられない(授業中にボーッとしなくなる)し、
一番前の席に座っているが故に、後ろに座ってる奴には成績で負けたくないって思えるようになる。

【授業を録音しておいて倍速で聞く】というのも結構有効だと感じた。
聞き流すだけで復習できるのは良いね。
途中で一々聞くのが面倒くさくなって放り投げたけどw


2013年8~10月(レクチャー~答練期)
8月は大学の試験と答練が重なってマジで死にかける時期になる。
一番前の席に座る+エナジードリンクの黄金コンボを決めてても講義中意識飛んだりしてた。
朦朧としたまま板書しようとした結果、教科書に「取ピピ(多分取締役って書きたかったんだろうな)」とか「労働が廃れたわけである(多分退職給付について書きたかった)」とか意味不明なこと書いてたのは良い思い出。

答練期が始まり、目新しい知識がなくなってひたすら答練⇒復習をこなさなければいけなくなる。
まあ入門生は復習する余裕なんてないけどねw答練の予習だけでてんてこ舞い。
この時期はビックリするくらい成績出ないと思う。
上級生との差に愕然とするかもしれない。でも気にする必要はないです。
まあこれは講師からも口を酸っぱくして言われると思うので深くはつっこみません。
黙々と答練をこなして基礎知識を身に付けよう。

試験が終わって夏休みに突入すると、
これまでの大学のくびきから解放されて、勉強時間思いっきり確保できるぞーとワクワク気分になる。
ただ僕はこの時期思いっきりサボってました()
講義と最低限の課題だけこなして、後はひたすらインターネットでブラウジングしてた。
大学受験のときも夏で大ゴケしたし学習しないなーと思う。
ここでしっかり勉強できてると大分成績が安定するようになるから、
皆さん僕みたいなことにはならないようにしてください。

本当に中だるみしてた時期で、勉強法すら試してなかった。


2013年11月~本試験(直前期)

直前期。
この時期にしてた勉強法が個人的には一番有効だと思ってる。
なのでそれを先に紹介したい。
といってもやってることはただの速読なんだけど。
後になって『東大主席弁護士が教える7回読み勉強法』を読んだときに
(あ、これ僕がしてた勉強法とほとんど同じじゃん!)ってなった。
やることはただ1つで、

【意味が分からなくてもいいからとにかくページ数読んで周回こなす】


これだけ。
コツとしては、文字を脳内で音声にして起こすんじゃなくて
とにかく流し読みでページ数稼ぐことかな。
理解は後でついてくるから。いやホントマジで。
読んでる途中で頭の奥がズキズキしてきたら成功だ。おめでとう。
脳が圧倒的に成長してるのを実感できると思う。
このページにはこういうことが書いてあったなーというところまで思い出せると素晴らしい。
ちなみに僕は5日間で企業法の脚別・監査・財務理論のテキストを一周してた。
でも一日の実質勉強時間は5~6時間だったよ。

答練が全部終わって小康状態になる時期があると思うから、
そのときは計算答練のやり直しをするといい。
僕は2回解き直したけど、欲を言えば3回くらいやっときたい。
ちゃんと講義を受けて計算の基礎が身に付いてたら、
2回解きなおすだけで計算に関しては合格者平均まで伸びます。
後、過去問はちゃんと解いておきましょう。
予備校の出題傾向に引っ張られすぎて本試験でテンパったりしないためにもね。
答練が過去問をベースに作られてるところあるので、
意外と点数取れてビックリするかも。
取れなくても、数こなしてたら70%は超えるようになります。

参考までにこの時期の1日の過ごし方載せておく。
7:30 起床
8:00~9:00 仕度して大学向かう(電車の中でテキスト速読)
9:00~12:00 大学の講義中ひたすらテキスト速読
12:00~14:00 帰宅(電車の中でテキスト速読)
14:00~21:00 インターネットでブラウジングしたり昼寝したり。自由時間
21:00~23:00 計算答練を財務と管理1つずつ解きなおす

こんな感じ。14:00~21:00まで7時間も自由時間取ってたの我ながらアホだなと思うww
まあでも速読が上手くハマってたので、余り勉強時間の多寡について心配はしてなかったかな。
答練の成績がゴミクズすぎてこのままじゃ受からないなーと思ってたのが、
本試験までに五分の勝負まで持ち込めた感じ。

答練の成績は本当に気にしなくていいから!
成績が良ければドヤ顔すればいいし、悪くてもヘラヘラしとけばいいよ。
僕なんて本試験前日に監査の直前答練解いて35点だったぞ。
もう無理だと思って問題用紙その場で投げ捨てて、そっから一日中鬼女速でキチママの話見てた。
でも受かったし、まあそんなもんだ。



ここまでで短答までの過ごし方終わり。
後は科目ごとにやったこと(やった方がいいこと)を簡潔に書いておきます。




【財務・計算】
レクチャー期は講義受けて言われた課題こなす。それだけ
分からないところがあればバンバン質問いくといいよ。
答練はまあ成績出ないと思うけど耐えよう。
いい成績だったらドヤ顔しながらそのままのペースで突き進んでくださいww
さっきも言ったけど、直前期に計算答練を2周解き直せば計算力に関しては合格者レベルまでいけると思う。
ただ闇雲に解くのはNG。
会計処理の考え方は本当に大事だからそれを意識しながら勉強しましょう。
そっちの方が頭も良くなるしね


【財務・理論】
テキスト読んで理論の答練受ける。以上。
なるべく1週間で1周できるようにするのがいいと思う。
1周に時間かけすぎるとやった内容どんどん忘れていってしまうからね……。
じっくり読むのはマジで愚の骨頂なのでやめた方がいい。
精読と速読両方試した僕が保証します。


【管理・計算】
【財務・計算】と同じことやってください。以上


【管理・理論】
僕はこれ全く勉強してませんでした。
だから本試験は滅茶苦茶怖かった。
今だから思うけど、管理はある程度計算こなしたら
後はテキスト読むだけで計算も理論も合格ラインまで持っていけそう。
論文試験の勉強してるとき管理で行き詰まってた時期があったんだけど、
テキスト読んだらそれだけでバカみたいに成績上がったので
短答のときもテキスト読んでおけばよかったと後悔してます。
1周目は辛いと思いますが頑張ってテキスト読みましょう。
理論用のテキストとかも配られるだろうけど、あれはまあ別に要らないと思う


【企業法】
普通の人はテキストベースで勉強すると思う。
でも僕はテキストをレクチャー以外で一切開いてません。
とある講師に「企業法は脚別10周やれ」と言われたのを字面通りに受け取って、
ひたすら脚別チェック(4択問題が2500問くらい載ってる問題集)を回転させてた。
大原の脚別は500ページくらいあるんだけど、
最終的に100ページに1~2問の間違いで済ませられるようにまで仕上げた。
この勉強法をする人に忠告しておくけど、最初の4周までは地獄を見るから覚悟しといてね。
でも6~7周辺りからは良い感じに回転させられるようになるかな。
基礎知識ないのにアウトプットから入って大丈夫かと思われるかもしれませんが、
大丈夫です。やってるうちに勝手に知識が体系的に組みあがっていきます。
そもそもインプットとアウトプットを分ける意義が僕にはよく分かりません。
アウトプットをインプットの教材に使って何が悪いんだって話。
まあ効率的ではないだろうから、大人しくテキストベースで勉強した方が賢いかもしれないww
テキストで勉強するのが嫌いな人は脚別と心中すればいいじゃないでしょうか


【監査論】
答練で面白いくらい成績出なくて、本試験で滅茶苦茶ビビってた科目。
予備校の監査論の答練って、重箱の隅をつつくような問題ばかりなんだよね。
だからテキストきちんとやってても全然点数取れないんだけど、
本試験は割とプレーンなことしか聞かれないから大丈夫です。安心してください。
法規集とか別に要らないです。明らかにオーバーワーク。
テキストを回転させて理論の答練を解く。過去問も解く。本試験7割超える。おめでとう。


何度でも言いますが【財務・理論】【企業法】【監査論】のテキストは3冊合わせて
1週間で1周すれば面白いくらい成績伸びます。

最後に
【タイマー勉強法】とか【レクチャーのときは一番前の席に座る】とか色々言ってきたけど、
結局この試験で一番大事なのは【回転数】だと思う。
どれだけ周回できたかが合否を左右すると言っても過言ではないので、
とにかく周回を稼いでください。流し読みでいいです。
1週目で理解しようとしないでください。勝手にピンとくるから。
速読してて頭痛がするようになればこっちのものです。
圧倒的成長とともに70%の壁を超えられることでしょう。

あ、それと会計士試験は【勉強をサボった奴から落ちてく試験】でもあります。
だからやらなきゃいけないことくらいは真面目にやりましょう。
やらなきゃいけないことっていうのは、上で挙げたことだったり、
自分が他に必要だなと思ったことだったりのことな。
決して出来ない量ではないはずです。大丈夫僕でもできたんだから。
やることやったら余程のことがない限り受かるよ。頑張って。


ここまで読んでくれてありがとうございました。
みなさんの勉強の参考に少しでもなれたら幸いです。

2週間でTOEIC800点越えた勉強法

 

 

 初めてちゃんと受けたTOEICで800点越えたので、勉強法を残しておきます。

最初はTOEIC学習に関する持論を展開していくので、何したのかだけが知りたい人はスクロールして後ろの方読んでください。

 

構成としては、

①はじめに(TOEIC学習に関して思うこと)

②使用したテキスト

③どうやって勉強したか

 

って感じになります。

 

①はじめに(TOEIC学習に関して思うこと)

受験や資格の勉強をしていると良く「学問に王道はない」という言葉を耳にします。

これがどういった文脈で使われるかというと、「生き急いでも成果は得られないんだから地道にゆっくりやっていきなさい」みたいな感じです。

TOEIC学習に当てはめれば、単に公式問題集や模試を解きまくるのではなく、日々のニュースを英語で聞いたり、PCの設定を英語表記にしてのんびりコツコツやっていけばいいということになります。

 

でも少なくとも僕は、本格的にTOEICに取り組むにあたってVOAイングリッシュニュースを聞き始めたわけじゃありません。英語のドラマも見ませんでしたし、ペンキンリーダーズも活用してない。大学受験の参考書だって本棚で埃をかぶったままです(特に大学受験の参考書を活用しなかったのは英断だと思っています。英文解釈が出来たところでTOEICの成績が劇的に上がるわけではないので)。

 

最初にキッパリと断わっておきますが、

英語学習に王道はないかもしれませんが、TOEIC学習に近道はあります。

これがこの記事における僕のスタンスです。

 

はっきりさせておきたいのは、TOEICで800超えたところで英語を喋れるようにはならないということです。

知らない人にとってはTOEICで800というのは英語強者に感じるかもしれませんが、僕は英語を喋ることはおろか、論文だってろくに読めません。ニュースもほとんど聞き取れないし。

 

「喋る」とか「読む」をメインにしたいなら、TOEICの勉強よりも英会話教室に通ったり、直接英語論文を読み始めた方が良いと思います。

 

ではなぜ僕がTOEICを受験してこの記事を書くのかというと、日本でのTOEICは「喋る」だとか「読む」とは別の次元で有用だからです。

つまり、履歴書に書けるし、会社によっては昇進要件をクリアできる上に、留学制度だって受けられるようになる。もしくは、大学院へ進学する際に有用かもしれない。

TOEICはそういう「手段」として、かなり強力なツールになり得ます。

 

そして、世の中にはその「手段」を追い求める人がかなり多いように感じられます。

彼ら(それはもしかしたらあなたかもしれません)にとってTOEICは「手段」でしかないので、よりコスパの良い方法で点数が稼げることを望みます。彼らは冒頭述べたような「学問に王道なし」なんて言葉をTOEICに当てはめたくないのです。かくいう僕もその一人です。

 

この記事はそんな彼らのために、僕が最も効率が良いと考え、実証した勉強法を紹介していきます。

 

 

②使用したテキスト

 

TOEIC関連の参考書を用意しようとすると、どうしても膨大なお金がかかります。

僕はあまり参考書にコストをかけたくなかったので、大体は大学図書館で間に合わせました。

ただ、図書館に置いてあった参考書はどれも10年近く前のもので正直不安でしたが(早速「最も効率が良い」に反してますね。ご容赦ください)。

 

終わってから振り返ると、TOEICで効率よく点数を取るために必要なのは

・単語帳

・part5/6のための文法本

・模試

・公式問題集

かなと思います。というかまんま僕が使った本の種類なんですけど。

模試に関しては2冊やりました。

順番に載せてくなら

 

TOEIC TEST英単語スピードマスター:成重寿

TOEIC TEST英単語スピードマスター

ブックオフで旧版買いました。¥360円也。

今は新版が出てるのでお金に余裕ある人はそっち買った方がいいかも。

この本の使い方ですが、単語に対応する例文を音声収録してるので

CDで例文聞きながら例文だけ読んでました。

例文のない単語は完全にスルー。

結構ペース速くて文の意味を掴むのも難しいけど、立ち止まらないのが肝要かなと思います。

というかこの本をじっくり読んでたら飽きます(

 

 

TOEICテスト究極のゼミ Part5&6:ヒロ前田

TOEICの勉強法について調べると必ずと言っていいほど出てくる「ヒロ前田」。

この人の本はどうしても1冊持っておきたかったので買いました。高かった…。

ただ、時間がなかったのでPart6や巻末のミニ模試はやらずにPart5のところだけ3周しました。

ある程度網羅的に問題配置されてるけど、ちょっと物足りないかなという印象。

Part5&6に関しては他のPartよりも量が重要になってくるので、イ・イクフンの『解きまくれ!リーディングドリル TOEIC TEST Part 5 & 6』をやった方がいいかもしれません。

 

模試は2冊やりました。

 

TOEIC TESTキム・デギュンの究極厳選400問:キムデギュン

 

新TOEIC TESTキム・デギュンの究極厳選400問

これかなり昔の本なんですけど、凄い良い本だと思います。

最新の傾向がどうしても気になる方には無理にオススメしませんが、解説が凄い丁寧なんですよね。

これ解いてちゃんと直しすれば飛躍的に成績伸びると思いますよ。新版出てないのが悔やまれる…。

 

 

 

TOEICテスト スーパー模試600問:ジョージ:W.パイファー

新TOEICテストスーパー模試600問

ページを開くと「これで本番でも、難易度の差から生じるストレスを受けることはないはずだ」という一文が飛び込んできます。

つまり何が言いたいかというと、メチャクチャ難しいです。

ただ、スコアの換算表はそれを踏まえて作られていますし、

これの後に公式問題集やるとちょっとびっくりするくらい簡単に感じます。

 

 TOEICテスト 新公式問題集vol.6

TOEICテスト新公式問題集 Vol. 6

最初は上記の本だけで試験に臨むつもりだったのですが、

流石に一度は公式問題集もやっておくべきだろうと思い直し、

試験前日に慌てて買いました。1回だけやりました。

時間がなかったので直しは間違えたところしかやってない(

 

③どうやって勉強したか

まあ”②使用したテキスト”を見れば分かる通り、Part5&6だけは問題集用意して、後のPartは模試で間に合わせる形でした。
ただ、この方法だとPart3&4に少し不安が残る(解いてるとき正解かどうか自信が持てなかった)ことが多かったので、リスニングドリルもやっておいて損はないかもしれません。

Part7に関しては絶対に本文を精読しないことと、最初に何が問われているか確認することを徹底しておけば模試やっておくだけで十分好成績出せるかなと思います。

僕の場合2週間と銘打っておきながら実際にちゃんと勉強したのは10日前後(詳しくは覚えてませんが14日も勉強してた記憶ない)だったのですが、

3日で『TOEIC TEST英単語スピードマスター』を1回転

同じく3日で『TOEICテスト究極のゼミ』のPart5を一周

模試は1日で1つ解いて、次の日に直しって形でした。

1日の勉強時間は5~6時間かな。

最終的に『TOEIC TEST英単語スピードマスター』と『TOEICテスト究極のゼミ』は3周して、模試を計5つと、公式問題集を1回。

まあこれだけやれば結構いい線いけるんじゃないかなと思います。

他に質問あればツイッターの方で聞いてください。

 

では、参考になることを祈りつつ。。。